どーも!「子連れさとん.com」管理人のさとんです。
2017年夏。
高野山に日帰り観光旅行に行きました。旅行記がさっぱり始まらないのは、自覚していますが(笑)高野山の見どころを三回にわたってご紹介しています。前回の「金剛峯寺」に引き続き、第二回目の今回は「壇上伽藍」です。
豆知識として、参考になれば幸いです(笑)
そもそも、壇上伽藍て何?どういう意味?といった基本的な疑問から、拝観料や拝観時間といった基本情報、そして、壇上伽藍に多数ある建造物の中から主要な建造物をピックアップして、ご紹介していきたいと思います。
それでは、参りましょう。
壇上伽藍とは
まずは壇上伽藍とは何か?というところからご紹介しましょう。
壇上伽藍の読み方や意味
だんじょうがらん、と読みます。伽藍というのは、寺院の主要な建物を指しますが、じゃあ壇上て何?てなりますよね(笑)
もともとは壇場と書き、修法のための戒壇が置かれている場所、あるいは道場とされています。なんか小難しい仏教用語が出てきましたね(笑)
噛み砕くと、僧侶になるための儀式を行う場、修行の場ということらしいです。もっと噛み砕いて、離乳食みたいにすれば、「とてもありがたい場所」てことでしょうか。
ちなみに、道から見て一段高い場所に伽藍があるため、転じて壇上伽藍と呼ばれるようになったとの説もあるようです。
そんなありがたい場所(壇場と伽藍)がダブルで置かれている壇上伽藍は、奥の院と並んで高野山の聖地ツートップの一つであり、高野山それ自身の中心的伽藍と位置づけられています。
壇上伽藍には金堂、根本大塔、西塔、御影堂など様々な、堂宇が立ち並んでいます。これら多くの建物がある領域を総称して、壇上伽藍と呼んでいるわけです。
壇上伽藍の来歴
開祖空海が高野山を開いた後、真っ先に取り組んだのが、ここ壇上伽藍の造営だったと言われています。が、当時の高野山には、あまりお金がなく、空海は完成を見ずしてこの世を去ることになるのでした。
その後、後を継いだ弟子たちによって壇上伽藍は完成するのですが、現在残っている建物の大半は、
江戸後期から昭和初期に再建されたもので、創建当時のものは残念ながら、残されてないんですね〜
壇上伽藍の基本情報
続いて、壇上伽藍の基本情報です。
壇上伽藍の場所
場所を地図でご紹介しましょう。
大門の前を通り、500mほど進んだあたりが壇上伽藍になります。
「高野山日帰り観光!バスや車でのアクセスは?駐車場情報も調査!!」の記事でもご紹介しましたが、周囲にはあまり駐車場がありませんのでご注意ください。
壇上伽藍の拝観料と拝観時間
壇上伽藍の拝観料や拝観時間です。上述したように、壇上伽藍は多くの仏教建造物が集まるエリアの
総称です。なので、壇上伽藍自体に拝観料は存在しません。ここでは、この後ご紹介する施設の拝観料を列挙していきましょう。といっても、壇上伽藍で拝観料が必要な施設は2か所だけですけどね。
根本大塔
拝観料:200円
拝観時間:通年 8時30分~17時まで
金堂
拝観料:200円
拝観時間:通年 8時30分~17時まで
壇上伽藍の建造物をご紹介!!
最後に、壇上伽藍を構成する主要な建造物をご紹介していきましょう。
中門
壇上伽藍の入口にある朱塗りの楼門です。
色鮮やかなこの中門、実はつい最近(平成27年)、高野山開創1200年に合わせて再建されたものです。
元々の創建は819(弘仁10)年ですが、火災などで何度も焼失と再建を繰り返し、1843(天保14)年の焼失を最後に、再建するのもいやになったのか、そのまま放置されていたのでした。
中門には、四天王(持国天・多聞天・広目天・増長天)が祀られています。持国天像と多聞天像は、前回の焼失を免れ、保管されていたものが、170年の時を超えて、再び中門に戻ることとなりました。170年前は天保の時代だったと聞くと、時代の進み方の速さにちょっと唖然としますよね。
左から、持国天、多聞天(毘沙門天)、増長天、広目天です。
根本大塔
この根本大塔は、壇上伽藍、ひいては高野山全体の中心となる仏塔です。
唐の国、青龍寺の恵果阿闍梨から託された真言密教の奥義を広めるべく高野山を開いた開祖空海はこの塔を、「法界体性塔」と呼びました。まさに、空海が描く密教世界を表現する象徴としてこの地に建立されました。
根本大塔の大きさ
高さ:48.5m
長さ:四辺:約30m
根本大塔の来歴
建立後、記録に残っているだけでも5回焼失しているそうで、現在、この地に立っているのは、1937(昭和12)年に再建された鉄筋コンクリート造のものになります。
中門と同じく、受難の日々ですねえ。
六角経蔵
六角経蔵は、1159(平治元)年に建立された、経典を収めるための蔵です。夫の鳥羽法皇の菩提を弔うために、皇后だった美福門院が寄進されたそうです。
六角経蔵の大きさ
高さ:19.7m
横幅:約2m
六角経蔵の豆知識
この六角経蔵、近づくとわかるんですが取っ手が付いてます。この取っ手を持って、ギギッと動かすと、回るんですね!!といっても、取っ手の部分だけなんですが(笑)
「もっと光を~byジャコウ総督」ごっこができます。from北斗の拳2・・・誰もわかんないかなあ。
ちなみに、一周すると「一切経」を通読したことと同じ功徳が得られるそうです。「一切経」て何だ?というと、まあ、ありがたいお経のことです。ずいぶん、荒っぽくまとめてしまいましたね。
もう少し詳しく言うと、古来より中国やインドなどに残されているあらゆる仏教の経典や注釈書の総称だそうです。要はめっちゃたくさんのありがたいお経てことだ(笑)
あ、ちなみに、この六角経蔵も1926(大正15)年に起きた火事で焼けており、現在あるのは、1934(昭和9)年に再建されたものです。なんと昔は、蔵ごと回転したそうで、再建時にも、そのギミックを残しておいてほしかった(笑)なかなか面白い仕組みです。
金堂
高野山の開山初期に、造営されたお堂です。当時は講堂と呼ばれていました。
金堂の大きさ
高さ:約23.7m
横幅:24m
奥行:約30m
金堂の豆知識
こちらの金堂も例によって、何度も燃えておりまして、現在の金堂は8代目。昭和7(1932)年に完成した、入母屋造の立派な建物です。ただ、創建当初は、もっと質素な建物だったと推測されています。
ていうか、高野山の建物、燃えすぎじゃね?と思うのはさとんだけではあるまい。
まとめ
以上「壇上伽藍とは?拝観料や拝観時間、地図を紹介!中門や根本大塔て何だ?」をお届けいたしました。
2015年には開山1200年を迎えた高野山。日帰りで全てを周るのはかなり至難の業です。行きたい場所を絞って、効率的に周るようにしましょう。当ブログがその一助になれば、たいそう喜ぶことと思います。さとんが(笑)。
ということで、また、お会いしましょう!
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