どーも!「子連れさとん.com」管理人のさとんです。
旅行好き、お出かけ好きが高じてこうしたブログを書いているんですが、海外旅行の時も含めて今まで幸いなことに、身の危険を感じるほどの事件にはまだ遭遇したことがありません。ま、これからも、遭遇したくはないけど(笑)
ただ、全くトラブルが無かったか?といえば、そういう訳でもなく、今回はさとんが海外で遭遇したある事件についてご紹介したいと思います。
カレンツァーノ事件、と勝手に呼んでいるこの事件。果たして何があったのか?よろしければ最後までお付き合いくださいませ。
それでは、レッツゴー!!
カレンツァーノとは?
まずは、カレンツァーノ事件と勝手に名付けているこの事件が起こった場所をご紹介しましょう。
カレンツァーノはイタリアの街の名前です。フィレンツェの北西15kmのところにあります。地図で言うと、こんな感じです。
事件のあらまし
事件が起きたのは、今を遡ること10年以上前。とあるツアーに参加して、イタリアを旅していた時のお話です。そんな昔の話で恐縮ですが(;^_^A
当時はまだ、個人手配の旅というのを知らなかったので、海外に行くならツアーでした。ツアーの行程は北のミラノ からフィレンツェ、ピサ を経てローマ に至るイタリア縦断の旅でした。
このツアー、宿泊するホテルがことごとく郊外や隣街にあって、不便なことこの上なかった、というのが事件の背景にはあります。
今となっては記憶はあやふやですが、某大手私鉄系列の旅行会社の主催でそんなに安もののツアーではなかったと思います。なので、ま、ぶっちゃけて言えばハズレのツアーだったんだな、うん(笑)
事件は旅の中ほど、フィレンツェを訪問した時に起きました。フィレンツェの街中での団体行動が終わり、自由行動になったさとん夫婦は市内観光を楽しんだ後、美味しい本場イタリアンの夕餉を堪能しました。
そして、ホテルに帰ることになるのですが、その宿が例によってフィレンツェには無く、隣街、カレンツァーノにありました。フィレンツェから15キロほどなので、車だったらスムーズに行けば30分かからない距離ですよね。
日本だと隣街への移動は電車を使えば簡単ですが、ヨーロッパで街から街への移動に電車を使うのは意外にハードルが高いんですね。切符の買い方や路線が複雑だったり、ダイヤが親切ではなかったりね。
おまけに、当時は海外旅行の経験も浅く、泊まったホテルは、最寄り駅からも遠い。必然的にタクシーで帰ることになります。イタリアでは流しのタクシーは危険、と聞いていたのでタクシー乗り場に向かうさとん達。
余談ですが、アジアでは客待ちしてるタクシーに、ろくなのはいないイメージです(笑)流しのタクシーの方がよっぽど良心的。場所が変われば、いろいろ変わるもんですね。
それは、さておき、タクシーを拾ってホテルの場所を告げると運ちゃんは、慣れた感じで車を発進させます。ちゃんとメーターが倒れているかは、確認済み。
フィレンツェの街からカレンツァーノまではどうやら、ハイウェイを使うようでした。街の灯りが遠ざかり、車は交通量の少ないハイウェイを進んで行きます。
ホテルの名前を覚えてないけど、まあ、こんな感じのルートだと思いますよ。
事件発生!
十五分ほど経ったでしょうか。車窓を流れる標識に、違和感を感じました。
あれ?今の出口、カレンツァーノ、て書いてなかったか?
アルファベットなので、見間違いかな?と思ったのですが、さらに10分くらい走って次の出口で降りたタクシーは、また、ハイウェイに乗り直したんですね(笑)
あ、コイツ、出口間違えやがったな?!
そうは思ったものの、イタリア語が話せる訳でもないので、ま、仕方が無いかと思って、おとなしくタクシーに揺られていました。
本日二度目のカレンツァーノの出口にさしかかったとき、心の中で、げ!と叫びました。なんと、カレンツァーノの出口が無かったんです!標識があるから、きっとこの場所には出口が、あったはずなんです。
が、なぜかその日に限っては、閉鎖されていたのか、工事でもしていたのか、降りられないようになってたんですね。もしかすると、一回目に通った出口も実は、そうだったのかもしれません。
明らかに苛立つ運ちゃん。カレンツァーノの出口を通過し、タクシーはそのままフィレンツェ方面に走り続けます。ま、そうするしかなかったんだろうけど(;^_^A
やがて、運ちゃんは乱暴な手付きで、タクシーメーターを倒して見えなくしてしまいました。この行為が、メーターを止めてくれたのか、単に見えなくしただけなのか、私にはわかりません。だって運ちゃん、イライラするだけで、何も言わないんだもの(^_^;)
そして、カレンツァーノから一つ戻った出口で、タクシーはハイウェイを降りました。
そこは、街灯もまばらな郊外の一般道。すれ違う車も少なく、ヘッドライトに浮かび上がるのは、倉庫だったり、誰も住んでいないような古びた家だったり。
不意に、露出の激しい格好をした娼婦のような女のシルエットがヘッドライトに照らし出されます。なんでこんなとこに?と思う間もなく、タクシーの運転は徐々に荒っぽくなっていきます。
人気のない道を、車は目的地に向かっているのか、いないのか、右に左にくねくねと曲がりながら暗闇を爆走していきます。
このまま、どこかに放り出されたりはしないだろうか?あるいは、真っ暗な場所に連れて行かれて、身ぐるみ剥がされるんじゃないだろうな・・・メーターを見えなくなってるけど、めちゃくちゃぼったくられたらどうしよう。
なんて、この時ばかりは不穏な想像が次々と頭をよぎりました。嫁さんも、雰囲気を察したか、少しづつ口数も減っていきます。
心の拠り所だったのは、保険代わりに日本で借りた、海外用の携帯電話。何かあったらマツコ・デラックス似の添乗員さんに、電話をしよう、そう思って、ずっと電話を握りしめていました。
ちなみに、十年前はマツコ・デラックスは今ほどブレイクしてなかったけど、なぜかその添乗員さんを影でマツコて呼んでました(笑)
そんな、永遠に続くかのような時間に終わりが訪れたのは、泊まっているホテルのネオンが遠巻きに見えてきた時。ちゃんと仕事してくれたのね、運ちゃん(^_^;)と思いました。
まとめ
ということで、「海外旅行のトラブル体験を語ろう!カレンツァーノ事件とは?」をお届けいたしました。
ま、勝手に事件と呼んでますが、別に何かをされたわけではなく、運ちゃんの視点からこの事件を見れば、「高速の出口閉鎖されてるやんけ!めんどくさいな、下道かよ!」というだけの話なんですよね(笑)
タクシー代も、メーターを見えなくした時とほぼ同じくらいの値段だったので、被害という点では時間が余分にかかってしまった、という事実だけなんです。
しかし、異国の片隅で体験した、暗闇の中の永遠とも思える不安なドライブは、今から思い出してもヒンヤリとする、まさに事件な夜でした。
今だったらグーグルマップなんかで、どこにいるのかわかるんでしょうけど、当時はスマホなんてなかったからね(笑)ひたすら不安と戦ったカレンツァーノ事件の顛末でした。
みなさんもお気をつけ下さい。何に?(笑)
それでは。
海外旅行保険は加入済ですか?
クレジットカードに自動で付いてくる海外旅行保険がオススメです!
コメント